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【vol.2】築100年近い大正古民家でニジマス料理を味わう。

築97年 芽室の大正古民家「松久園」

芽室の市街地を抜けて、スキー場のある新嵐山へと向かう途中の田園地帯。美しく生まれると書いて「美生(びせい)」という名がついた土地に松久園はあります。大正7年6月、一代目松久市治(いちじ)さんが建てた当時としては破格の大建築。97年経った今も変わらぬ風格そのままに健在しています。農業からにじます養殖、そして飲食業へ。この歴史ある建物は何を見続けてきたのでしょうか。

松久園_予備4

芽室市街地から15分。鳥のさえずりや自然の音が聞こえます。

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大正7年当時の建築風景。大勢の大工さんが確認できます。

 明治39年、岐阜から北海道へと移住をしてきた市治さん。馬鈴しょの作付けが軌道に乗ってきた頃転機が訪れました。第一次世界大戦後の好況によりでんぷん粉類が高騰し、思わぬ大金を手にしたのです。そのお金を亡き父への餞けとして自宅建築にあてました。

松久園_表紙内観

現在の広間。さすがに冬の朝はかなり冷えるのだとか。

 

十勝の清らかな水とにじます料理

今でこそにじますの調理で有名な松久園ですが、そもそも養殖業をはじめたのは昭和29年のことでした。2代目正光さんが「冬の間、近くの川を活用して何かできないものか」と考えまずは凍豆腐、つづいてにじますの養殖に挑戦。冷たく清らかな湧き水を活用して今に繋がる養殖業としての基礎を築き上げたのです。さらには昭和36年、養殖したにじますを使った料理の提供をはじめます。養殖業に続き、飲食業もあくまで農業の副業としてのことでした。そのため畑仕事の最中に「お客さんだぞー!」という声が響き、それを聞いた家族が大急ぎで家に戻りお客さんをもてなしたそうです。

松久園_表紙イメージ横

現在のメニューのあらい、塩焼き、から揚げなどのにじます料理から手打ちそば、丼物までのほとんどが考案された当時から愛されてきたものばかり。ファンも多く元横綱・大乃国(現・芝田山親方)も生家が近いということもあってご贔屓にしているとか。

もうすぐ築100年。松久家の歴史を見守り続けてきた松久園。歩くたびにほどよく「ミシッ」と鳴る床に長い歴史を感じながら絶品のにじます料理を堪能してみてはいかがでしょうか。

  
活魚専門料理店 松久園  
0155-65-2321
芽室町美生1-20
11:00~20:00(L.O.19:00)
水曜

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